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くっついて安心!ベビーラップの魔法


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ベビーラップという言葉、初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。

ベビーラップとは言葉の通り、baby(赤ちゃん)をwrap(包む)もので、抱っこひもやおんぶひもの一種です。

抱っこひもやおんぶひもというと、昔の子守りの女の子が背中に赤ちゃんをくくりつけている幅広のひも、というイメージが強いですが、現在のものは実に多種多様。

布で作られたいわゆる抱っこひもの他に、登山用リュックサックのように肩と腰に太いベルトが付いているもの、布の両端をリングに通して輪っかにし、肩から提げるものなど、形もデザインもさまざまです。

では、ここ最近注目を浴びているベビーラップとは、どのようなものなのでしょうか。

ベビーラップの特徴

ベビーラップとは、幅60~70cm、長さ350cm~500cmの、長い一枚布です。

幅は素材によって、長さはサイズによって差があります。

使用法としては、使用者と赤ちゃんの体をぴったりとくっつけて、長い布でぐるぐると巻いて固定する、というイメージです。

もちろん、ただやみくもにぐるぐる巻きにするのではなく、新生児から抱ける巻き方、おんぶひもとしての巻き方など、巻き方にいろいろなバリエーションがあります。

抱っこをする大人の肩にかけ、赤ちゃんのおしりの下や背中で交差して、結び目で固定する、というのが多くの巻き方の基本です。

幅広の布なので、肩や腰に食い込むことがありません。

また、肩にかけるだけでなく、背中から腰にかけて広い範囲に赤ちゃんの体重を分散させて支えるので、重さが体の一部分のみにかからず、肩や腰への負担が少ないのも特徴です。

使い方

抱っこ

おんぶ

素材

ベビーラップの素材として使われるのは、多くが綿です。中には麻混や、シルク混のものもあります。

長い布を幾重にも巻いて使うものですから、通気性が良く、丈夫で、家庭で洗濯できる素材が求められます。

ベビーラップやスリングで多く見られるのは、ジャガード織りです。

比較的薄手で、弾力性と耐久性に優れ、肌触りが柔らかい布地になります。

メーカーによって伸びがいいもの、あまり伸びないものがあるようですが、特徴をつかんで使用する必要があります。

伸びがいいものは、巻いたときに多少きつめにしておかないと、抱っこしている途中で緩んできてしまいますし、反対に伸びが少ないものは、慣れるまで巻くのが難しいようです。

抱っこひもを使用した際の正しい抱き方

抱っこひもを使用すると、赤ちゃんが長時間同じ姿勢を取ることになります。

無理な姿勢を取り続けることになると、股関節脱臼や腹部への圧迫など、赤ちゃんにとって深刻なダメージを与えてしまう事も考えられます。

では、赤ちゃんの理想的な姿勢とはどのようなものでしょうか。

まず、あお向けですやすやと寝ている赤ちゃんの姿を思い出してみましょう。

足は真っ直ぐに伸びてはおらず、両脚のひざが曲がって自然とカエルの足のようになっていますね。

このカエルの足が、赤ちゃんの心地よい体勢です。

「高い高い」をしたときも、自然とこの姿勢をとります。

また、産まれたばかりの赤ちゃんの背骨は伸びておらず、C字型にまるまっています。

大人の背骨は横から見るとS字型をしており、このS字のようなカーブが二足歩行を可能にする重要な条件です。

赤ちゃんも、首が据わり、ハイハイやつかまり立ち、ひとり歩きなどの運動を経て背筋が鍛えられ、だんだんとC字カーブからS字カーブの背骨を獲得していきます。

この事から、新生児の赤ちゃんを抱っこひもで抱くときの無理のない姿勢は、開脚してひざを曲げて背中を少し丸め、抱っこする大人の方を向いた姿勢、つまり縦抱きが理想的とされます。

まだ首の据わらない赤ちゃんを長時間縦抱きにするのは抵抗があるかもしれませんが、縦抱きにすると両脚と背中の形が理想の姿勢を取るので、赤ちゃんには負担が少ないのです。
しかし、首が据わっていないと頭の重さを支えられないので、頭がぐらぐらしないように、抱っこする大人の胸にもたれかけさせ、パッドやタオルなどで優しく包むことが必要です。

抱っこひもでの横抱きは、赤ちゃんにとって実はあまり楽な姿勢ではありません。

体が丸く小さくなりすぎてしまう事や、抱っこする大人のお腹で脚を押してしまい、不自然に伸びてしまうことなどが理由に挙げられます。

また、抱っこひもでの前向き抱っこですが、背骨が押され、無理な直立姿勢を取ることになってしまうので、おすすめできません。

加えて、前向きですと、外界からの刺激を真っ向から受けることになります。

静かな胎内から出てきたばかりの赤ちゃんの脳には処理しきれないほどの情報量です。

昼間受けた情報は、夜寝ているときによみがえることが多いので、夜泣きの原因にもなると言われています。

赤ちゃんの顔が抱っこしている大人側を向いていれば、ぬくもりを近くに感じることができて安心しますし、疲れたときには目を閉じて休むことができるので、洪水のように情報を浴びることもありません。

赤ちゃんにもお母さんにも優しい、ベビーラップ

上記のことを踏まえると、お母さんの体にぴったりと寄り添う事ができ、新生児から縦抱きが可能なベビーラップは、赤ちゃんに安心と安全を与える理想的な抱っこひもと言えます。

ベビーラップの優れた点を挙げてみましょう。

まずは、使用者の体と赤ちゃんがぴったりと密着することで、お母さんのお腹の中にいたときのような安心感を得ることができ、親子の絆を深めることができます。

ベビーラップで抱っこすると、ぐずっていた赤ちゃんも安心してすやすやとよく眠るという例もたくさんあるようです。

そしてぴったりと密着するということは、赤ちゃんがゆらゆらと揺れてしまう事がなく、抱っこやおんぶが安定するということ。
首の据わらない新生児の頭は、布でしっかりと支えられるので、両手が空き、行動範囲が広がります。

お母さんと赤ちゃんの体に余分な隙間ができないことで、かがんだ時に赤ちゃんが落ちてしまったり、おんぶをしているときに這い出して落下する、などという転落事故も防げます。

また、赤ちゃんの体重を体の一部でなく全体で支えることができるので、長時間使用しても肩や腰の負担が大きくありません。

一枚の布で赤ちゃんの成長に合ったさまざまな巻き方ができるので経済的ですし、使わないときは畳んでおけるので、お出掛けの際にもかさばりません。

ベビーラップを使う際に注意したいこと

抱っこに理想的な条件ばかりのベビーラップですが、デメリットもあります。

それは、暑いということ。

ベビーラップは長いものは5メートルにもなります。

巻き方によっては幾重にも巻きつけるので、体の一部は服を何枚も重ねているような状態になります。

冬は暖かくて良いのですが、高温多湿の日本の夏には、こういった点が向きません。

夏用のベビーラップを扱うメーカーもあるようですので、購入の際には相談してみても良いでしょう。

もう一つは、素早く巻くには練習が要るということです。

巻き方が何パターンもありますし、長い布ですので重さもそれに比例してあります。

着物の帯は大体4メートルくらいですが、自分でうまく巻けるようになるには練習が必要ですね。

しかも巻き方は一種類だけでなくいくつもありますから、何種類かの巻き方を自分のものにしたいと思えばたくさんの練習が必要です。

それと同様に、赤ちゃんを抱っこ、またはおんぶさせながらてきぱきと巻くには、それなりの練習量が必要となります。

巻き始めには、どうしても布が地面に付いてしまう巻き方もあるので、抵抗がある方もいるでしょう。

こういった問題を解消するために、メーカーによっては練習会を行っているところもあります。

しかし一度巻き方のコツを覚えてしまえば、使用にも持ち歩きにもこれほどシンプルで便利なものはありませんから、練習の価値はあります。

関連記事:ベビーラップ、ブランドごとの特徴は?

まとめ

以上が、ベビーラップについての特徴と注意点です。

シンプルなだけに使用用途が多く、何より赤ちゃんに安心と安全を与えることができるという点が、特に優れているのではないでしょうか。

ベビーラップにしろベビーキャリアにしろ、決して安い買い物ではありませんから、ご使用の際のメリット・デメリットをじゅうぶんに理解して、ご自分の環境に合った抱っこひもをお選びください。

関連記事:ベビーラップって何?抱っこ紐との違いを徹底検証