ベビーラップって何?抱っこ紐との違いを徹底検証
ベビーラップをご存じですか?
欧米ではスタンダードとも言える人気の抱っこ紐「ベビーラップ」が、最近日本でも流行し始めています。
どんな抱っこ紐なの?キャリー型と抱っこ紐との違いは?メリットやデメリットは?そんな疑問を解決していきましょう。
ベビーラップとは?
ベビーラップは、幅50センチほど、長さは3メートルから5メートル程の長い1枚の布を身体にまきつけ、布と体との隙間に赤ちゃんを入れてピッタリと包み込むように抱っこするタイプの抱っこ紐です。
金具とベルトで赤ちゃんを固定してリュックサックのように抱っこするキャリー型と比べ、金具などがないため軽く、お母さんの身体に赤ちゃんが密着しますし、幅広の布で赤ちゃんの体重負荷を分散させて支えますので、赤ちゃんもお母さんもまるで「生まれる前みたい」な状態に抱っこする事ができます。
赤ちゃんにとっては安心感大。お母さんにとっては肩や腰の負担がとても少なくなっている抱っこ紐です。
メリットは?
何よりのメリットは、赤ちゃんの安心感が大きい事。
おなかの中にいた時のように、M字に開脚し背中を丸めた姿勢で、かつお母さんの心臓のあたりに密着した抱っこが基本になりますので、ベビーラップで抱っこするとあっという間に寝てしまう。という赤ちゃんも多いです。
もちろん、前向きだっこやおんぶなども可能です。
お母さんにとってのメリットは、とにかく抱っこ中の肩への負担が少ない事。肩への負担が少ない事で有名なキャリー型抱っこ紐と比べても、格段に楽に抱っこできます。
上手に巻けていれば、「抱っこしている」というよりは「自分の体重が少し増えた」という感覚で、楽に歩きやすい抱っこ紐です。
巻き方と抱き方により、新生児から抱っこ紐卒業の時期まで付属品など必要なく使えますので、時期ごとに何種類か抱っこ紐や付属品を用意するよりもコストがかからず長期間使用できます。
また、体格の違うご夫婦でも、抱っこ紐を共有する事ができる事、
布は畳むと小さくなりますし金具などもありませんので、抱っこしない時はかさばらずに軽く持ち運べる事、よだれやミルクで汚れても気軽に丸洗いできるという点もメリットになるでしょう。
デメリットは?
一部メーカーを除き、1枚の布を体に巻き付けて使いますので、まずは巻き方を覚えなくてはなりません。
いずれのメーカーも1枚の布で何種類かの抱き方ができますが、違う巻き方が必要になる場合があります。
ベルトやバックルを留めて背負うだけというキャリー型と比べると、抱っこまでの準備が煩雑になってしまう点は大きなデメリットです。
慣れた人でも、抱っこまでの準備で布を巻き付けるのに5~10分程度の時間が必要になります。
メーカーと布地、抱き方によっては赤ちゃんをおろすにはほどかなければならない場合もあり、巻く際に布の端が床についてしまう事が多いため、屋外で巻きなおすのは衛生面が気になるという方も。
長い布を体に巻き付けますので冬は暖かくて良いのですが、衣服を1枚余分に着るようなものですので、真夏は暑いです。
何を基準に選べばいいの?
ベビーラップは1枚の布で赤ちゃんを包んで抱っこしますし、長期間使うものですので、生地の耐久性は安全性につながります。
オークションなどで手作り品も見受けられますが、保証が確かなメーカー品をオススメします。
手作り品を使う際には、布の弱りや縫製のほつれなどがないか、使用前に毎回チェックをしてください。
メーカー品でも生地に違いがあり、綿100パーセントのもの、オーガニックコットンのもの、コットンに伸縮性のある糸を混ぜてストレッチする布地のものなどあります。
ストレッチ性のあるものは巻いたまま赤ちゃんを出し入れできますし、密着度が高くなりお母さんの負担は少なくなりますが、生地が厚手になりますので夏場は暑いです。
肌の弱い赤ちゃんにはオーガニックコットンが安心ですし、生まれた時期により夏場の抱っこが多くなりそうな場合には薄手や冷感素材のベビーラップもありますので、ご家庭の事情に合わせて選んでください。
また、ベビーラップの長さは外国メーカー品ですと5メートルほどあるものが一般的で、小柄な日本人女性ですとこれでは長すぎて布が余る!という場合もあります。
長さを選べるメーカーや、そもそも短めに作られているメーカーもありますので、心配な場合には店舗での試着や、お試しレンタルでの試着をしてから購入を決めると良いでしょう。
一部メーカーでは、形状が工夫されていて輪になったベビーラップを肩にかけるだけで赤ちゃんを抱っこできるものもあります。
結ぶ事に不安があるけれどベビーラップを使ってみたいという方は、そういったタイプを選ぶと簡単な装着でベビーラップを利用する事ができます。
ただし、輪になったタイプは体格が極端に違う方との共有は難しくなりますので、ご夫婦で体格差が大きい場合には、お母さんに合わせて買うとお父さんは使えないという事もありますのでご注意ください。
まとめ
育児中、お母さんの強い味方になってくれる抱っこ紐。
3歳頃までは抱っこの機会も多いので、この時期に使い勝手の良い抱っこ紐に出会うと、育児がとても楽に、楽しくなります。
キャリー型抱っこ紐ややベビーラップ、スリングなどにはそれぞれメリットデメリットがありますので、ぜひいろいろと比べてみて、お気に入りの抱っこ紐を見つけてください。